(仮)愛人契約はじめました




 荷物を運んで暇になったので、唯由は蓮太郎をうさぎのところに連れていった。

 庭の小屋で飼っているのだ。

 うさぎたちは、なにかをはむはむ食べていたり。

 突っ立って、ぼんやり思索に(ふけ)っていたりする。

 愛らしいその仕草を見ながら、唯由は言った。

「うさぎが立ってるのって、警戒してるか、エサちょうだいって言ってるかだって説がありますよ」

「警戒って。
 誰を警戒してるんだ?」

「……雪村さんですかね?」

「ほんとうに警戒してるのか?
 お前並みに、ぼんやりしてるぞ、このうさぎ」

 などと言い合っているうちにお昼ご飯の時間になった。