「つまり、お前といちゃついて金を渡せばいいんだ。
それはやぶさかではない」
やぶさかではないんだ……。
私は、やぶさかですよ……と意味不明なことを思う唯由の手をつかんだまま、
「よし、お前の家は何処だ」
と蓮太郎は引っ張って行こうとする。
踏ん張りながら唯由は叫んだ。
「違うと思いますっ、違うと思いますっ。
なにかがきっと、違うと思いますっ」
なにが違うかと問われれば、おそらく、そこに愛がないことが違っていたのだが。
愛人どころか恋人もいたことがない二人にはわからないままだった。
それはやぶさかではない」
やぶさかではないんだ……。
私は、やぶさかですよ……と意味不明なことを思う唯由の手をつかんだまま、
「よし、お前の家は何処だ」
と蓮太郎は引っ張って行こうとする。
踏ん張りながら唯由は叫んだ。
「違うと思いますっ、違うと思いますっ。
なにかがきっと、違うと思いますっ」
なにが違うかと問われれば、おそらく、そこに愛がないことが違っていたのだが。
愛人どころか恋人もいたことがない二人にはわからないままだった。



