しかし、スイカが生首に見えたとか。
蓮太郎と屋敷に戻りながら唯由は思い出し笑いをする。
おじいちゃんがそんな凄腕だったら、ボデイガードいらないけど。
この人でも怖いものとかあるんだな、
と思いながら、屋敷の前に出たとき、祖母の車が庭先に着いた。
「唯由、お帰り」
議員の奥さんになったら、頭を上げて歩けないからやだ、というのを祖父が口説き落として結婚したという祖母、梢は今でも綺麗だ。
今日も落ち着いた色合いの着物を粋に着こなしている。
まあ、議員の奥さんって、常に頭下げて歩かないとあの嫁は生意気だとか言われちゃうもんな。
……とか言いながら、この祖母がペコペコしながら街を歩いているのを見たことはないのだが。
ともかく行動力のある人で、じっとしてないし。
お母さんはおばあちゃん似なんだな、と唯由は思っていた。



