(仮)愛人契約はじめました

 孫を愛人にしている後ろ暗さからだろうか。

 まあ、この人のしている悪さのほとんどは、勝手に手をつなぐ、くらいのものなのだが……。

「足許にゴロゴロ転がるスイカが、お前のおじいさんに()られた連中の生首に見えて……」

 そのときの恐怖を思い出したのか、青ざめて語る蓮太郎。

 だが、唯由は、ふと疑問に思い、食べかけのスイカを手にしたまま訊いてみた。

「生首って……
 生きてるんですかね?」

「死んでるだろうよ……」

「でも、『生』って言うくらいだから」

「いや、生ビールも死んでるぞ」

 ……死んでるんですかね? あれ。