(仮)愛人契約はじめました




 真っ二つのままではさすがに食べにくいので、練行に更にスイカを割ってもらう。

 それでもまだまだ大きなスイカを抱え、唯由たちはビニールハウスを出た。

 外にいたボディガードの人たちに、
「スイカ、いかがですか?」
と唯由は訊いてみたが、彼らは苦笑いし、断ってくる。

「いえ、結構です。
 ありがとうございます」

 トイレが近くなると困るからかもしれないが。

 おじいちゃんに日々、
「食べなさい」
と笑顔で勧められて、もう飽きているのかもしれないな、と唯由は思った。