自分が雪村の後を継ぎたくないがために、お孫さんを利用しています。
申し訳ございません。
せめて、ハッキリそう言って謝罪するのが人としての道だろう、と蓮太郎は思っていた。
だが、その瞬間、足許に転がるスイカのひとつが目に入った。
割れているそのスイカからは、崩れ落ちた赤い実とたくさんの黒いタネが見えている。
いつもなら完熟で美味しそうだ、と思うそれが頭をかち割られた未来の自分にしか見えない。
申し訳ございません。
せめて、ハッキリそう言って謝罪するのが人としての道だろう、と蓮太郎は思っていた。
だが、その瞬間、足許に転がるスイカのひとつが目に入った。
割れているそのスイカからは、崩れ落ちた赤い実とたくさんの黒いタネが見えている。
いつもなら完熟で美味しそうだ、と思うそれが頭をかち割られた未来の自分にしか見えない。



