「これまた、灯りの中で美しく煌めいて。
お義母様はいいおうちの出なので、食べ方も洗練されて美しく。
滅多にお父様が帰らない家の中でもきちんと装われているお義母様が形のいい唇に私が磨き上げたフォークを運ばれる様がまた素晴らしくて。
私、そこからどっぷり家事にハマったんですよ。
新しい世界を開いてくださったので、別にあの二人は嫌いじゃないです」
「……出て行ったお前の母親は何処にいるんだ?」
娘が慣れない家事労働をさせられているのに、なにをしてるんだと思ったようだった。
唯由はちょうど通りかかった総合病院を指差す。
「そうか。
入院されて……」
お義母様はいいおうちの出なので、食べ方も洗練されて美しく。
滅多にお父様が帰らない家の中でもきちんと装われているお義母様が形のいい唇に私が磨き上げたフォークを運ばれる様がまた素晴らしくて。
私、そこからどっぷり家事にハマったんですよ。
新しい世界を開いてくださったので、別にあの二人は嫌いじゃないです」
「……出て行ったお前の母親は何処にいるんだ?」
娘が慣れない家事労働をさせられているのに、なにをしてるんだと思ったようだった。
唯由はちょうど通りかかった総合病院を指差す。
「そうか。
入院されて……」



