(仮)愛人契約はじめました

「私が一年生、月子は幼稚園でした。
 私はおねえちゃんとして、全力で遊んでやらなければと思い」

 幼稚園児に全力はやめてやれ、という顔を蓮太郎がする。

「姉らしいところを見せようと、全力で勝ち続けました」

「いや、負けてやれ」

「そのうち、月子がキレて、兜で殴ってきました。
 私は姉らしく応戦しました」

 いい思い出です、としみじみ唯由は語ったが、

「たぶん、お前の方だけな……」
と蓮太郎は言う。