(仮)愛人契約はじめました

 写真の月子は、ちょっとおとなしそうには見えたが、いつもの月子だった。

「似てないですか?

 よく似てるって言われるんですけどね。
 腹違いのわりには」

「なにを言う。
 お前の方が燃え盛るように美しいぞ」
と真顔で言われ、

「やめてください……」
と視線をそらす。

 どんだけ目が曇ってるんですか、と思いながら唯由は赤くなった。

 この王様……じゃなかった。

 雪村さんは照れるべきところを間違っている、と唯由は恥じらいながら思っていたが。

 蓮太郎はすぐ、
「まあ、今は恋のはじまりのようなものだから、あばたもえくぼなのかもしれないが」
と冷静に分析し、褒めたばかりの唯由を谷底に向かって突き飛ばす。