(仮)愛人契約はじめました

「月子ちゃんも物静かな感じだけど、蓮形寺さんもおっとりしてるよね」

 おっ、と道馬が言ったのは、唯由から連絡先が入ってきているのを見たからだ。

「付き合ってるのに、今、連絡先交換すんの?

 あれ?
 まだなんか入ってるよ」

 そんな道馬の言葉にスクロールすると、

「執事のオオキミさんって、どんな字なんですか?」
と入っていた。

 何故、直哉(なおや)の話……と蓮太郎は思う。

「大王だ。
 連絡ありがとう」
と返すと、唯由は笑うスタンプとともに、

「やっぱり。
 王様に仕える大王様なんですね」
と返してきた。

 返事を打とうとしたが、またすぐにショートメールが入って来る。

「ところで、月子と見合いするって本当ですか?」

「……いや、逆っ!」
と一緒に覗いていた道馬と共に叫んでいた。

 なんで先に直哉の名字の漢字を訊いたっ!?

 って、俺が月子と見合い!?