(仮)愛人契約はじめました





 困ったな、もうあとがないぞ、と蓮太郎は研究棟に戻りながら思っていた。

 三つの願いのうちの二つまで使ってしまった。

 唯由はいいと言ってくれたが、蓮太郎は潔く、願い事の一つとして数えるつもりだった。

 あと一つか……。

 なににしたらいいのか。

 願い事をもっと増やしてくれとか。

 幾つでも叶えていいことにしてくれとか駄目だろうしな。

 ……いや、待てよ。

 そもそも、あいつ、願い事は三つなんて言ったかな?

「そうそうっ。
 そうですよっ。

 誰も三つも叶えるなんて言ってませんよっ」
と唯由が叫んできそうなことを思う。