じゃあ、あとで、と笑って唯由は建物の中に入った。
急いでみんなに追いつく。
エレベーター前で訊かれた。
「何処行ってたの?」
「あ、ごめん。
ちょっと忘れ物」
あんた、車も自転車もないのに、何処になにを忘れたのよ、と言われながらも、なんとか誤魔化した。
「そういえばさ、雪村さん」
と範子が言ったので、どきりとする。
「最近、よく見かけるよね。
滅多に研究棟から出てこない絶滅危惧種って聞いてたのに」
「あんたが雪村さんの周り、ウロついてんじゃないの?」
と誰かが言い、みんな笑ったが。
実は単に、蓮太郎が唯由の周りをウロついているので姿を見る機会が多いだけだった――。
急いでみんなに追いつく。
エレベーター前で訊かれた。
「何処行ってたの?」
「あ、ごめん。
ちょっと忘れ物」
あんた、車も自転車もないのに、何処になにを忘れたのよ、と言われながらも、なんとか誤魔化した。
「そういえばさ、雪村さん」
と範子が言ったので、どきりとする。
「最近、よく見かけるよね。
滅多に研究棟から出てこない絶滅危惧種って聞いてたのに」
「あんたが雪村さんの周り、ウロついてんじゃないの?」
と誰かが言い、みんな笑ったが。
実は単に、蓮太郎が唯由の周りをウロついているので姿を見る機会が多いだけだった――。



