(仮)愛人契約はじめました

 


 逆じゃないかな~と思いながら、唯由は蓮太郎の言葉を聞いていた。

 まず愛人になれ。

 次が連絡先を教えろ。

 っていうか、そもそも願い事、いつ、三つで確定しました。

 だが、そう思いながらも、蓮太郎の謎メールのおかげで、月子の長文メールが忘れられたことには感謝していた。

「そんなことのために願い事使う必要ないですよ。
 あとで連絡しますね」

「何故、あとだ。
 今じゃないのは何故だ」

「王……、雪村さん、今、スマホ持ってます?」

「持ってないな……」

 軽装で缶コーヒーと小銭だけ握っている蓮太郎は言う。