(仮)愛人契約はじめました

「じゃあ、それかこのイケメン執事を連れてきてっ」
と月子は写真を三条に向かい、突き出した。

「執事なら、ここにいるではないですか。
 そんな経験不足な若者を連れてこなくとも」

「目の保養が欲しいのよっ。
 この男が運んできたら、まずい朝食も食べてもいいわよっ」

 三条は懐から新たな写真を取り出し、すっと月子の前に置いた。

「……誰、このすごいイケメン」

「わたくしでございます」

「えっ?
 ほんとっ?

 これはビックリだわ」
と思わず、若かりし頃の三条の写真を覗き込んだ月子だったが、すぐに正気に返る。

「いや、なんの意味があるのよっ。
 おかしなところで張り合わないでよっ」