その男は物静かな雰囲気で端正な顔立ちをしていた。
隠し撮りのようなのに鋭い目でこちらを見ている。
「いや、なんかこの視線、いいわっ。
誰なの、これっ?」
「その見合い相手の執事でございます」
「……なんで執事の写真を見せてくるのよ。
見合い相手の写真はどうしたのよ」
「見合い相手の方のお写真なら、もうお渡ししておりますが」
そういえば、そうだったな、と月子は思い出す。
興味もないので棚に放ったまま見てもいなかった。
月子の部屋からとってきた三条が重厚な台紙に入っている写真を見せてくる。
「ふーん。
普通」
蓮太郎は月子の好みではなかった。
というか、ちょっと嫌悪感さえある。
「……お父様に似てるわ」
月子は幼少期、父のせいで苦労したので、父に似た男は嫌いだった。
隠し撮りのようなのに鋭い目でこちらを見ている。
「いや、なんかこの視線、いいわっ。
誰なの、これっ?」
「その見合い相手の執事でございます」
「……なんで執事の写真を見せてくるのよ。
見合い相手の写真はどうしたのよ」
「見合い相手の方のお写真なら、もうお渡ししておりますが」
そういえば、そうだったな、と月子は思い出す。
興味もないので棚に放ったまま見てもいなかった。
月子の部屋からとってきた三条が重厚な台紙に入っている写真を見せてくる。
「ふーん。
普通」
蓮太郎は月子の好みではなかった。
というか、ちょっと嫌悪感さえある。
「……お父様に似てるわ」
月子は幼少期、父のせいで苦労したので、父に似た男は嫌いだった。



