(仮)愛人契約はじめました

 なにから驚いていいのかわからず、唯由はしばらく閉まった扉を見ながら立っていた。

 え?
 オオキミってどの字?

 雪村家の人たち、私のことを知っているの?

 月子が王様と見合いって、どういうこと?

 でも、月子の昨日の長文にその話はなかったみたいだけど。

 その順番に考えてしまったのは、衝撃の度合いが薄い順に考えてしまったからだろう。

 とりあえず、仕事に行かなければと、のそのそ動き出した唯由の頭には、

「お前に会いたい」
という蓮太郎から送られてきた文字が何故かくっきりと浮かんでいた。