(仮)愛人契約はじめました

 


 唯由が去ったあと、蓮太郎はまたリクライニングチェアに横になった。

 まだあいつの香りが残っている気がする、と思いながら目を閉じる。

 他の人間にはわからないくらいのものかもしれないが、俺は感じる、と思ったとき、ロッカーから持ってきていたスマホが鳴った。

 見ると、メッセージが入っている。

 蓮形寺かな?

 いや、電話番号以外まだ交換してなかったな、と思いながら見ると、こんにちは、と可愛いスタンプが送られてきていた。

 実家の執事からだった。