怜の方が…あ 「俺は平気。怜は?あいつらになにかされなかったか?」 自分のことなんてどうでもよくて怜にすぐ質問する。 俺が油断してたせいでなにかされてたらと思うと気が遠くなる。 「……なにも。気づいたら気絶されられちゃったよぉ~」 俺から手を放し、悔しー!と歯を食いしばる怜に安心するが、どこか違和感を覚える。 でも、怜のことだしなにも言わないから大したことないのか…? 「気絶させられただけか?」 「うん!本当!この通り!」 元気に体を動かす怜に安心して頬を緩めた。