ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~


「帰る。」



「だめ。よく見せて。」



「ちょ、アラン!」



彼は私の両手首を掴んで、万歳をさせられているかのような状態で、私を顔から足元までじっくり見られる。



そう、アーサーにはついでに服もと着替えさせられていた。



隠せない状態に更に羞恥心を煽られる。




「かっこいい俺がルチア様をプロデュースしてみたけどどう?

可愛いし綺麗だよね!?」



恐る恐る皆の顔を見ると、皆頷いていた。


「俺の部屋で可愛いがりたいぐらいには綺麗だよ?」



「ルイさ、ルチア様のことそーゆー目で見るのやめてくれる!?」



「あれ、アーサー。

そーゆー目って?何想像しちゃったの?

相変わらずやらしいなぁ。」



ルイとアーサーのやり取りは無視して。


ほんとに物好きな人しか揃っていない。


緊張の糸が解れて安堵の息がもれる。
変って言われなくて良かった。


片隅でルミナスも微笑んでいた。