ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

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アランが熱を出してから、数日が過ぎた。
彼はすっかり元気になり、本調子に戻っていた。

彼のしつこさに私の気持ちが折れていて、追い出す気力も無くなっていた。


「おい、どこ行くの?」


「買い物だけど。」


ドアに向かうと腕をとり引き止められる。

さすがに何日も外に出ていなかったから、食料が底を尽きていた。


「俺も行く。荷物持たせて。」


「勝手にすれば。
どうせ嫌って言っても来るんでしょ?」


「よくわかってんじゃん俺のこと」


彼は口端を吊り上げて、嬉しそうに笑う。