「じゃ、あとはあんたに任せるからもう行く。」


これ以上は、話すことはない。


私は執務室を出て、用意したという部屋へ向かおうと進路を変更するとそこにはルミナスがいた。


まるで、自分を見ているかのように本当によく似ている。


「ルチア。どうして断らないの?」


「盗み聞きなんて趣味悪いわよルミナス。」


「はぐらかさないで!
私の身代わりになんてなったら、死んじゃうんだよ!?」


母に似て、心優しい妹。



「その話は内密になってるから、場所変えるわよ。」


突き放しても、追いかけてくるのがわかる。

せめて、誰にも聞かれないように私と部屋へと連れていく。