***
「それで、騎士団長まで使って私を呼んだ要件は何?」
執務室に着いた私の一声。
「ふん。本当に生意気だな。
実の娘ではなかったら既に命がないぞ。」
「そんな憎まれ口を叩くために、私を呼んだ訳ではないでしょう?
こっちも暇じゃないの。
要件を早く言って。」
苛立ちすぎて、私の口調はどんどん強くなる。
私と、母にした仕打ちを思い返しては何度もその命で償って欲しいと思う。
「要件は、1ヶ月間ここで暮らしレイになりきれ。」
「……は?」
「だから、レイになりきるためにここで暮らして、作法やマナーを学べと言っている。
何度も言わせるな。」
「いきなり何を言いだすのかと思ったら……
ふざけてるの?」
本当にふざけている。
今更、作法やマナーを学べ?
あんたが城から追放したくせに。



