「別に。あんたを助けるためじゃない。
これ以上私のせいで、命を失う人や苦しむ人を見たくないだけ。
私の都合だからお礼なんていらない。」
「それでも俺は、礼を言う。」
「勝手にすれば。
私、もう行くから。」
その後の返事を待たずに、執務室に向かう。
人と関わるのは、もうこれっきりにして欲しい。
私は災いを齎す……。
いっそ死ねたら楽なのに。
毒を飲んだり、崖から落ちたりあらゆることを試した。
気を失うだけで気づくと元通りの体になっている。
何故か私は死ぬ事ができない。
生きるのが辛いのに逃げ場がないこの地獄をずっと耐えなければならない。
誰か私を殺して……。



