まずはそこから誤解を解かなければならない。
「間違いなくお母様は、亡くなる時までずっとあんたを愛してた。」
「認められるためにそんなことを言っても無駄だ」
「あんたは誤解してる。
母はルミナスとしてあんたが、この国を守れると信じていたから選んだ。
城から出たのはあんたと王国を守るためだった。
お母様は、ペリドットの石を隠し持ってた。」
「そんなはずはない!
元々魔力が少ないティアナに隠すことは不可能だ」
「それでもお母様持ってた。
その証拠にもう感じ取ってるでしょうけど、レイがペリドットの石を引き継いでる。
お母様はデスラスト王国の人間に、知られてしまった
だから、城を出て被害を最小限にした。」
多分、お母様はアルラーナ村を国王が見捨てることを想定していた。
人口の多い王都を最優先にするはずだと。
お母様は敢えてアルラーナ村に行った。
もう、その時から命を懸けて王国を守る覚悟ができてたんだ。
「お母様は、デスラスト王国との和平を結ぶことが願いだったから…私にペリドットとお母様の残りの魔力を封印し私の記憶を書き換えた。
あんたと同期で元ルベライト騎士団長のトドゥールがあの日の全てを知ってる」



