レイの部屋を出て、デスラスト王国へ旅立つ前日と同じ場所へ向かった。
相変わらず孤独に玉座に座っている現国王。
何故、ここへいるか。
レイとあの後も話して、是非ルミナスとして国を守ってほしいと言われた。
その代わりというわけではないけど、誰を国王にするかとその理由を教えて欲しいと言われて、私の考えを言葉にしてきた。
あとは、レイが今目の前にいる人を説得してくれるって言ってたけど、私が直接話して認めてもらわないと意味が無い。
反対されるのは承知でここへきた。
「大罪人を見逃し、好き勝手やってるやつが何の用だ。」
「戦いが始まる前の私に、今の言葉を言ったら間違いなく頭に血が上ってあなたを煽るような事を言ってた。
今回は、私の事を認めてもらいたくて出向きました。」
「何を言われようと認めることはない。
貴様の顔などもう見たくない。身代わりの役目が終わった今用無しだ。
早く城から出ろ。」
あからさまに私の顔を見ようとしない。
私とお母様をこの人は憎んでる。
私は、母を呪殺したと思い込み、お母様は自分より災いを齎すと言われた私を選び城を出た。



