ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

アルラーナ村はすでに派手な戦いが繰り広げられていて、バルトラの力が圧倒的だった。





「……っ!

バルトラの前にルミナスがいる。
私をあそこまで連れて行って!」




あの人の狙いはルミナスの力を完全に消すこと。



このままだと間違いなくルミナスは……





「バルトラ!もう、やめなさい!」




彼の背後に回って、ルミナスに剣を振り下ろそうとするのを阻止する。




私が、闇の騎士を引き連れているのに驚いているのがわかる。




彼の弱点は…自分より強い魔力を当てられると絶対の力は発動しなくなる。




だから、今引き連れている騎士は全員ブレスレットを外すことができた。




私のは、ブレスレットに組み込まれている魔力と自分の魔力が同等で本来の力が出せずに付いたまま。




でも、戦える。
魔力を温存して魔力の引き出し方もコツを掴めてきた。



「私はあんたを説得しにきたの。

命を奪い合う必要はない。ここは引いて。」




「無理な相談だね。」




そう簡単に、聞き入れてくれないのはわかってたけど…本気でバルトラはルミナスの命を狙ってる。