ルミナス～双子の王女と7人の騎士団長～

「ねぇ、あんた達はオニキスの本当の力を知っているの？」




「いえ、知りません。」




食事を運びにきたのは、戦い慣れをしていなそうな騎士が5人。


その1人の赤髪の少年が答える。




「オニキスは、魔法石の中で最強だと言われているけどその代わりに所持者とその周りは最後命を落とす。」




「……っ！」




緊張感が伝わり、誰かが息を飲む音が聞こえてくる。

彼らを説得しないと。




「このまま彼の言いなりでいいの？

私もあんた達もこれが邪魔をしているけど、操り人形なんかじゃない。

ほんの少しでいいの。抗いたいと思うのなら私に賭けて。


私なら……この状況を止められるかもしれない。」



今までは、どうせ私の言葉に聞く耳を持つものなんていないって諦めてた。


今は違う。どうしてもこの状況を何とかしたい。



ジェラルドの言葉を借りる。