「ルチア様、昨日はジェラルドがすみませんでした。


俺も別件で外出をしていて、ご迷惑お掛けしました。」



部屋に迎えにきたフロイドは、顔を見るなり謝罪が止まらない。




「あんたが謝る必要はないから、気にしないで。」



「あいつの面倒は俺の仕事のひとつなので本当に申し訳ございませんでした。」



どうしよう、しばらく同じくだりを繰り返している気がする。



あ、フロイドならジェラルドのことについて知っているかもしれない。



「本当に悪いと思っているならこのあと少し付き合って欲しいの。いい?」



「ルチア様のお願いを断る理由がありません。」