私に残された時間は限られている。



孤独が苦しいのは私が1番知っている。



心を押し殺していると今の私のように…。



「…もし、私があんた達騎士団長から1人選ぶのだとして1人1人見極めたら、ルイのような頭脳も必要だと思う。

デスラスト王国に襲撃されたら、アランやジャックのような武力に長けた人が王として選ばれるのかもしれない。

でも、あんたのその頭脳なら襲撃される前にこの国を守れると私は断言できる。」



らしくない。


いつもなら、突き放しているのに初めて見せた弱味を無視できなかった。



少しでも、元気付けたい…。


そう思うと言葉が勝手に出てくる。



「…今のはルチア様が悪いからね?」



「ちょっと!」



「ごめん。しばらくこのままで…。」