ルミナス~双子の王女と7人の騎士団長~

無言でアランを見ていたのが、彼には助けを求めるように見えてしまったらしい。



「確かにルイ言ってることに一理ある。」




「それは、承諾してくれたってことでいい?」




私は小さく頷いた。



「ありがとう。女性が1人どうしても必要で、

困ってたんだ。ほんとに助かる。

明日、朝から出発するからよろしくね?」



***


図書館での用事も済んで、ルイとアランとも別れて私は今、自室にいる。



「結構俺、いい所見せられなかった…。」




泣きそうな声で嘆いているのはアーサーだ。



「まだ今日は終わってないから。

見ることはできなかったけど、主にどんな事をしているのか教えて?」




「うっ、ルチア様優しい…!ありがとう!」



「ちょっと!アーサーいきなりはやめてよ。」