「色葉 琥珀…」


有名雑誌に人気若手俳優なんて特集されているそれを見る


「逆でもいけそう、」


どんどんあたしから離れてく彼のことが悲しいのかなんなのか、


紛らわすためになんとなく声に出した。


「何言ってんだお前」


そう突っ込みを入れてくれるのは隣の席の町田 咲斗《まちだ さきと》
 

「うーんとね、ほらよく見てみて、、、」


そう言って表紙の色葉 琥珀という字を指差す


「琥珀 色葉、」


あたしが指さした文字をテキトウに読んでいく咲斗


まぁ読んでくれるだけマシと思おう、


「逆でもかっこよくない?」


まぁ正直どっちでもいいけど、


なんて言ったらテキトーで真面目に話を聞いてくれてる咲斗に怒られそうだ


…さすがに怒んないか、うん