「腹がすいたら新月でなくてもすぐに来い。よいな」 「すまない」 「謝るな。礼を言え」 「ありがとう。紅蓮」 それからたわいもない話をいつも通りした。 「何かいいことでもあったか?」 月影が聞く。 「なぜだ?」 「今日はいつもより上機嫌だ」 「んー...一人面白いやつが侍女で入った」 「新夜祭でか?では魔后様に感謝せねば」 「違う!自分で選んだのだ」 「新夜祭なのに自分で選んだと?」 「新夜祭はそもそも自分で選ぶものだ。母上の決めた者も入れたが、気に入った娘がいたから選んだのだ」