「月影様ぁ」 「よいのだ。兎月。私は父上と義母上に挨拶してくる。ここで待っていなさい」 「はい」 心配性の兎は大人しく私の言うことに従う。 天宮へ入り、父上とは義母上に礼をした。 「父上、義母上にご挨拶を」 「来たか。月影。」 顔をあげると、水狐族である天后の義母上が意地悪く笑っていた。 「毎日来なくてもよいのだぞ。あの兎と共に書物でも読んでいればよいのだ。」 「…」 「天后。やめよ」 黙る月影に天帝が天后を静かにいさめた。