「ずいぶん綺麗な字を書くなと思って」 「そ、そうか」 褒められて嬉しかったのか紅蓮は顔を背ける。 「え?嬉しかったんですか?皇太子が?」 「黙れ」 「皇太子様が?照れてるんですか?」 「うるさいぞ」 「あの、生意気でわがままな紅蓮様が?」 「おい!」 「うわっ」 からかっていると怒った紅蓮が墨のついた筆を私のおでこにつけた。 「ちょ、ちょっと!」 「自業自得だ」 私の顔を見て笑う紅蓮。