明明と私はまた抱き合った。それを兄上が微笑みながら眺めていた。
「さあ夜も更ける頃だ。明日に備えて白蘭も明明も、もう寝なさい」
「では、お嬢様明日の朝またきます」
「おやすみ。白蘭」
「おやすみなさい」
そして明明と兄上が出て行ったあと、すぐに父上がやってきた。
「父上」
すぐに膝をついて礼を取る私を父が辞めさせる。いつも厳格な父がなぜだか優しかった。
「よいのだ。こちらに座りなさい」
「はい」
椅子に座ると父が茶を淹れ始めたので慌てて止める。
「父上、私がやります」
「よいのだ。私が淹れたいのだ」


