魔后はこのまま放っておいても死ぬというが、私はそんなの許さない。 楽に死なせてなるものか。 自死を望むほど苦しめてやる。 廊下を歩いていると紅蓮を見つけ隠れる。 朱雀もいる。 「朱雀、例の件はどうだ?」 「申し訳ございません。やはり魔気病を完治する方法は…見つかりません」 「…そうか」 いまだに白蘭を助けようとするか。 いますぐ殺してやりたい。 憎しみで心が満たされる。 「誰だ!出てこい」 紅蓮の声にハッとする。さすが戦神。隠れても無駄か。