それから数日経ち宦官が魔帝の言葉を伝えに来た。 魔帝に逆らった事は大罪だが若輩者ゆえの行動・妻の家族を守ろうとしたのは正当な理由とのことで寛大な処置を施し当分の間、禁足に処すと。 牢から解放される。久しぶりの外の空気に羽が震えた。 侍女達が湯浴みやら着替えやら勧めて来たが全て無視し白蘭の元へ走った。 きっと一人でどれだけ辛いことか。 「白蘭!」 「…」 白蘭は床に伏せっていた。顔色が悪い。 数日前に派遣させた薬師神が隣で脈を測っていた。