天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~



「紅蓮。床でひれ伏し見ているが良い。お前は将来、私と同じ魔帝になるのだからな」

「うっ」

「暴れればそれだけ拘束が強くなるぞ。静かに見ていろ」

「陶武殿!!秋月っ!明明、私が助ける」


拘束されながらも三人に近づこうともがく。

だが魔帝の言う通りに、もがけばもがくほど拘束は強くなる。


「さあ、八咫烏の長よ。真実を言うが良い。あの娘は、どこの誰だ?」

「白蘭は…私の、娘です」

「ほう。これだけ痛めつけてまだ口を割らんか」


また魔帝が手を振りかざすと今度は明明の心の臓に剣が刺さった。

明明は苦悶の表情を浮かべ一瞬で絶命した。


「うあああああ!!!明明!!明明!!」


秋月が叫び泣き、近くに寄ろうとするも押さえつけられる。


「まだ言わぬか」


迷う陶武に対して、魔帝はまた手を振りかざす。