天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~




「ある情報があった。そなたが後宮にいれた白蘭とやらが虹彩樹の庭に入ったと…あの場所は八咫烏ごときが入れる場所ではない」

「私が許可したのです!」

「ほう。庭をつくったのは他でもない私だ。お前が許可したところで入れるわけがないだろう」


なんだと?母から聞いた話と違う。


「よって、あの娘は八咫烏一族ではない。そうだな?八咫烏一族の長よ」

「いいえ。私の娘です」

「…まだこの魔帝を欺く気か」


魔帝が手をあげると兵士が白蘭の父の脚を切り落とした。


あたりに悲鳴がこだまする。


「父上!」

「族長!!」


秋月と明明が叫ぶ。

駆け寄ろうとした紅蓮を魔帝がすぐに神器を使い拘束した。

抗うも身動きが取れず床にひれ伏す。


「魔帝陛下!紅蓮は関係ありません!お放しを!」

「黙れ魔后。お前の首を先にはねてやろうか」

「っ陛下!?」