天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~



部屋から出ようとした白蘭を香林が走ってきて止めた。


「香林、何かあったの?明明を知らない?」


香林は私を部屋に押し込み扉をしめた。


「香林!?」

「白蘭、部屋から決して出ては駄目!」

「なぜ!?やっぱり何かあったんでしょう!?」

「…」

「扉を開けなさい!!香林!!!」

「お願い言うことを聞いて!」


疑問ばかりが頭に浮かぶ。


「紅蓮は?紅蓮はどこ?」

「…殿下は魔帝のところに向かったわ。殿下の命令であなたは私が守るから安心して」


魔帝のところへ?なぜ?

突然十数人の足音が聞こえ部屋の前で止まった。


「八咫烏の白蘭は、この中か?」

「…」

「答えろ!!」