そんな仲の良い二人を誰も止めなかった。 最後なのだと。 今だけしかできないから。 私の前ではもう誰も泣くことはなかった。だから私も泣かない。 父上もそんな私をみて満足そうだった。 私が死ぬ時は娘はきちんと生を全うしたと誇りに思っほしい。 「では、そなたが私に食べさせてはくれぬか?ん?」 紅蓮が甘えてくるのが愛しくて仕方がない。 「しょうがないわね」 父上の前でさえ紅蓮には負けてしまうのだった。 兄上と明明が入ってきた。 二人が手をつないでいるのを見てわたしは目を輝かせた。