白蘭を正室にしたい。 この娘は魔宮の勢力争いなどに巻き込みたくない。 それなのに、白蘭の家族を殺すわけにはいかぬ。 何もできない自分に腹が立ち悔しく涙が出る。 「すまない。すまない白蘭」 何度も謝る私を白蘭は暖かい手で包み込み抱きしめてくれる。 「いいのよ紅蓮」 誰かに話しを聞いたのか察したのか、白蘭は言った。 「私言ったでしょ。正室でも侍女でもいいって。あなたがいればなんでもいいのよ」 「白蘭」 「何を泣いているのよ。私たちは何も変わらないわ」 いつもの言葉に安堵する。