「ある人と出会って生きる楽しさを知った。その人は私を思い薬をくれ食事も共にしてくれる」 「そうか」 そのような女子が天界にいるとは…。月影の優しさに気づいてくれる人はやはりいたのだ。 紅蓮は友の話にニコリと笑った。 「その女子を好いているのだな」 「…ああ。好いている」 「よかったな」 「だが…私には許婚が」 月影が天空石を握りながら言った。 善良な月影のことだ。天女がもし生きていたら…などと考え、想いを伝えられないのだろう。