「八咫烏一族の秘伝の薬よ!傷口見せて」 「そんな貴重な物、使えぬ」 「いいから見せなさい」 醜い傷を白蘭に見せたくなくて手を引いたが無理やりつかまれる。 振りほどくこともできず、そのまま薬を塗られる。 「誰かに治療してもらうのは初めてだ。」 「そうなの?」 「ああ、天宮では兎月しかいないからな」 「…じゃあ、この薬は月影にあげるわ。怪我をしたら必ず塗るのよ」 八咫烏一族の薬は大事な者に贈られるものだ。 「白蘭、ありがとう」 治療が終わると白蘭が聞いてきた。 「天界ってどんなところ?」