うかつだった。 この短期間に玲心がそこまでするとは思わなかった。 「…っくそ」 氷輪に食らった氷結針が痛む。 飛行術では間に合わん!! 私はすぐに人の姿を解くと鳳凰になり魔宮へと飛んだ。 「どけえ!」 幻覚獣の鉄扉を見張っていた双子を翼で吹き飛ばし中に入る。 「白蘭!白蘭どこだ!!」 暗闇の中に白蘭が横たわっているのが見え、すぐに抱き起す。 「…紅蓮?」 「ああ、もう大丈夫だ!」 薄っすらと目をあけた白蘭は幻覚獣に必死に抵抗したのだろう、血まみれだった。