天空の姫Ⅰ ~二人の皇子に愛された娘~



見ると、紅蓮と白蘭が仲良さそうに話をする場面などが映し出される。

筆で墨をつけあう姿や紅蓮が楽しそうに、おにぎりをつくる姿。

私には決して見せない紅蓮が映っていた。

そして紅蓮が言ったのだ、私との婚約を破棄すると…。


『受け入れてもらうしかない。そもそも玲心は位こそ高いが残酷だ。私は玲心は娶らない』

『好いているのだ。会うたびに思うたびに気持ちは大きくなるばかりだ。』

『後宮になど入れるわけがない。白蘭さえよければ正室にする。』


ずっと好いていた。紅蓮をずっと、幼い頃から二千年前から好いているのに。

私の手から落ちた水晶は大きな音を立てて割れた。


「「玲心様!!」」


なぜなの?紅蓮。

私はあなたの妻になるため努力した。

あなたのために炎狐族の長にもなった。

紅蓮のために、邪魔なものは消してきた。

なのになぜ私に目を向けてくれないの。


「…全部、あの女のせいなの?…白蘭殺してやる」