「一週間くらい前かな? 放課後にケンタが告白してくれたの」


キユナはその時のことを思い出したのか、頬を赤く染めた。


ケンタも同じように耳まで真っ赤になっている。


お互いに付き合うのは初めてなのかもしれない。


アリスは信じられない思いで交互に2人を見つめた。


「ケンタ君は、元々キユナのことが好きだったの?」


「そうだね。可愛いと思ってたよ」


その返答にアリスはまだ信じられない思いで左右に首を振った。


どうして地味で目立たないキユナを好きになったの?


思わずそんな質問をしてしまいそうになり、慌てて口をつぐむ。


正直、キユナに比べれば自分の方が可愛くてスタイルもいいと自負していた。


彼氏ができるのだって、きっと自分の方が先だと。