死神は座り込んだままのシュンヤに視線を向けて、そしてカマを振りかざした。
ブンッと風の唸りが聞こえてシュンヤは体をすくめる。
鼻先をカマが通り過ぎた後、死神は面白くなさそうに鼻をならした。
「お前の寿命はまだ先だ」
「そ、それっていつですか? 1年後ですか? 2年後ですか?」
恐怖心に声を震わせながらもシュンヤは聞く。
死神はまた鼻をならすと「80歳だ」と、答えた。
「え……?」
「お前の寿命は、80歳だ。そのときにまた、迎えに来る」
死神がそう言うと、また水色のカーテンがぶわりと膨らんだ。
シュンヤが一瞬目を閉じたその瞬間に死神も、そして第4診察室もこつ然と消えて、シュンヤは廊下に1人座り込んでいたのだった。
ブンッと風の唸りが聞こえてシュンヤは体をすくめる。
鼻先をカマが通り過ぎた後、死神は面白くなさそうに鼻をならした。
「お前の寿命はまだ先だ」
「そ、それっていつですか? 1年後ですか? 2年後ですか?」
恐怖心に声を震わせながらもシュンヤは聞く。
死神はまた鼻をならすと「80歳だ」と、答えた。
「え……?」
「お前の寿命は、80歳だ。そのときにまた、迎えに来る」
死神がそう言うと、また水色のカーテンがぶわりと膨らんだ。
シュンヤが一瞬目を閉じたその瞬間に死神も、そして第4診察室もこつ然と消えて、シュンヤは廊下に1人座り込んでいたのだった。