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ユナは相変わらず毎日のようにお見舞いに来てくれていた。
それでも遠慮しているようで、いつもは2時間でも3時間でも病室にいるのに最近は30分から1時間で帰ることが多かった。
座った状態で会話を続けることが難しくなっているシュンヤにはそれがありがたいことだったけれど、同時に言いようのない不安や憤りを感じることでもあった。
「今日はマンガ持ってきたよ。学校で流行ってるマンガで面白いんだぁ」
ユナは明るい声で言って、紙袋をベッド脇に置いた。
中を覗いてみると20冊くらいの漫画本が入っている。
「こんなに沢山、持ってくるの大変だったろ?」
「全然平気だよ! 最近、ノートパソコンを学校に持っていったり持って帰ったりするようになって筋肉ついちゃって」
照れ笑いを浮かべるユナにシュンヤは曖昧に頷いた。
自分がいない間に授業内容は随分変わっているみたいだ。
シュンヤがいたときにはノートパソコンを持って行ったり持って帰ったりすることはなかった。
「ちょっと、力こぶを作ってみせてよ」
「えぇ、嫌だよ」
「いいからいいから」
嫌がるユナの右腕を掴んで催促する。
ユナは渋々といった様子で腕に力を込めた。
ユナは相変わらず毎日のようにお見舞いに来てくれていた。
それでも遠慮しているようで、いつもは2時間でも3時間でも病室にいるのに最近は30分から1時間で帰ることが多かった。
座った状態で会話を続けることが難しくなっているシュンヤにはそれがありがたいことだったけれど、同時に言いようのない不安や憤りを感じることでもあった。
「今日はマンガ持ってきたよ。学校で流行ってるマンガで面白いんだぁ」
ユナは明るい声で言って、紙袋をベッド脇に置いた。
中を覗いてみると20冊くらいの漫画本が入っている。
「こんなに沢山、持ってくるの大変だったろ?」
「全然平気だよ! 最近、ノートパソコンを学校に持っていったり持って帰ったりするようになって筋肉ついちゃって」
照れ笑いを浮かべるユナにシュンヤは曖昧に頷いた。
自分がいない間に授業内容は随分変わっているみたいだ。
シュンヤがいたときにはノートパソコンを持って行ったり持って帰ったりすることはなかった。
「ちょっと、力こぶを作ってみせてよ」
「えぇ、嫌だよ」
「いいからいいから」
嫌がるユナの右腕を掴んで催促する。
ユナは渋々といった様子で腕に力を込めた。



