入院中に不安になる時間も、もしかしたらシュンヤよりも多いのかもしれないのだ。
「それなら、面白い話を教えてやるよ」
トランプを片付け終えたユウキが目を輝かせてそう言った。
ユウキがこういう表情をするときはたいてい恐い話しや、都市伝説を披露するときだ。
シュンヤは思わずベッドに座った状態で後ずさりをした。
個室で眠らないといけないシュンヤにとって、寝る前の恐い話しはできれば避けたいことだった。
けれどそんなことを言えばチキンだと笑われてしまうので、黙っていた。
ユウキはそれを聞く体制ができたものだと受け取った。
「病院には第4診察室がないって知ってるか?」
声を低くしたユウキに質問されてシュンヤは頷いた。
「知ってる。4っていう数字が不吉だからだろ?」
診察室だけでなく、4階がなくて突然5階になったり、4のつく病室がないというのもよく知られたことだった。
最初から病室などに数字を使っていない病院もある。
くまさんの部屋とか、あひるさんの部屋とか、そういった具合に。
「それなら、面白い話を教えてやるよ」
トランプを片付け終えたユウキが目を輝かせてそう言った。
ユウキがこういう表情をするときはたいてい恐い話しや、都市伝説を披露するときだ。
シュンヤは思わずベッドに座った状態で後ずさりをした。
個室で眠らないといけないシュンヤにとって、寝る前の恐い話しはできれば避けたいことだった。
けれどそんなことを言えばチキンだと笑われてしまうので、黙っていた。
ユウキはそれを聞く体制ができたものだと受け取った。
「病院には第4診察室がないって知ってるか?」
声を低くしたユウキに質問されてシュンヤは頷いた。
「知ってる。4っていう数字が不吉だからだろ?」
診察室だけでなく、4階がなくて突然5階になったり、4のつく病室がないというのもよく知られたことだった。
最初から病室などに数字を使っていない病院もある。
くまさんの部屋とか、あひるさんの部屋とか、そういった具合に。



